やってきました定休日。
まず、「下高井戸シネマ」さんからいただいているフリーペーパー、「CINEMA AVENUE」がしばらく前から切れていたので、もらいにいく。ウチでおいているリーフレットの中でこの「CINEMA AVENUE」が一番捌けが良い。ほんとうにあっという間になくなってしまう。それだけこの下高井戸シネマは地元に根付いているんだろうな。すごいことだ。当店で実施している「シネマ割引き」も、徐々に利用者が出てきている。映画好き人口が増えればいいけど。
店に戻る途中、そういえば、この街でまだ行ったことがない場所がたくさんあるな、と思っていろいろ寄り道してみることにする。思えば、いつも下高井戸にいるとはいえ、ほとんど家から店の往復と、近所への買い物だけなので、この街にどんなお店があるのか、あまりよく知らないのだ。
さっそく「ちい散歩」ばりにゆるゆると通りを歩いていると、珈琲豆やカップなどがたくさん店頭に置いてあるお店を発見。珈琲豆専門店の「南蛮屋」さん。ふむふむと商品を見ていると「こんにちはー!」と店員さんに声をかけられた。振り返ってみると、なんとウチのお店に良く来て頂いているお客さんが!「実はここで働いているんですよー」という話で、「ああ、なるほど」と思った。実は最近ウチにきていただいたお客さんで、「南蛮屋の店員さんに紹介されて来てみたんです」という方がいて、彼がウチのお店をお客さんにオススメしてくれていたらしい。ほんとにありがたい話だ。店長さんを紹介してもらったり、美味しい珈琲をサービスしていただいたり、珈琲の話をしたり…。すっかりくつろぎモード。珈琲だけではなくて、紅茶やハーブティ、カップなどいろいろ置いてあって、スタッフさんも含めてとても雰囲気の良いお店だった。仕事でもなにかからめればいいな。
南蛮屋を出て、おもむろに道を曲がってみると住宅街へ出る。すると、カップやお皿などが並ぶお店発見。「おいしい器」。良くみてみると、陶芸教室兼ショップらしい。ちょうどコーヒーカップをいくつか割ってしまって、追加で買わなくてはいけなかったのでお邪魔してみる。売り物の商品のほかに、ろくろや土、生徒さんが作っているカップやお皿などが並ぶ。ウチのお店でも叔母が作ってくれたカップを使っていて、これがなかなか評判が良い。漆器は陶磁器に比べて割れやすいけど、土のザラついた感触にぬくもりがあって良い。「手作りでここまで良いものが作れるなら、買わないで自分で作ったほうが楽しいかも…」と考えていたこともあって、陶芸教室のことを聞いてみる。やはり上手くなるにも時間がかかりそうだけど、「自分のお店に合ったカップを、自分で作る」という作業も、なかなか楽しい気がする。一瞬、ろくろに向かう自分の姿を想像してみる。自分で作らなくても、工房への「発注」という形で、自分の考えたカップをオリジナルで作ってもらえるらしい。これもアリかも。
「店ではプライパンを操り油にまみれ、定休日にはろくろを操り土にまみれる。うむ、悪くはないな…」などと考えながら駅へ向かう途中、肩をポンと叩かれる。良く来て頂いている美容院の店長さんだ。「ちわっ!マスター!」。いつも通りのテンションで声をかけてくれる。昨日はスタッフさんがリーフレットをもってきてくれた。
駅に行くと、改札から出てきた人波の中に知ってる顔が。下高井戸に住んでいる元同僚だ。彼女もいまは職場が変わって、忙しく働いているらしい。「ブログ、いつも読んでるよー!」とのことだったので、とりあえず「彼女は相変わらず、素敵な女性でした」とでも、ここに書いておくことにする。
それにしても今日は一日、いろんな偶然があって、いろんな人と会話をした。3月にお店を始めてから、そろそろ8ヶ月だ。最初の半年はほんとうに目の前のことしか見えず、「お店の中だけの世界」って感じだったけど、最近は周囲のお店との関係性や、街の人たちとの会話、お客さんとの関わり方など、なんとなく変わってきたような気がする。
僕個人だけではなく、「it's cafe」という存在が、この街で「うまくやっていく」ようになるまで、もうちょっとの努力なのかも。
気分の良い定休日だった。